事故を防ぐため、スピード制限が可能な「ソフトカー」の利用を呼びかける千葉商科大の小栗幸夫教授(64)が30日、宮城県石巻市の被災地を実験車とともに訪れた。震災では避難中の自動車の多くが津波に巻き込まれたが、小栗さんは、自動車に頼り過ぎない町づくりを訴える。私立日和幼稚園の送迎バスが津波にのまれ、5人の園児が亡くなった市中心部近くの現場。小栗さんは最高時速を2~50キロに設定できる一人乗り電気自動車「ソフトQカー」で走行。続いてバスの被災で長女を失った佐藤美香さん(36)らが試走した。遺族らは、バスを降りて山手へ逃げれば助かった、と今も思う。小栗さんは「過度の車依存によって起きた悲劇。車の否定ではなく、制御によって事故を減らし、合わせて災害に強い町をつくれたら」と語る。
【提言】車の否定せず、制御で事故を減らす町作りを
カテゴリー: メディア・ウオッチング
– 2011年10月1日