初期費用だけでは計れない、EVを持つという意味

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EVの意義は目先のコストだけではない

一例としてEVの三菱i-MiEVとガソリン車の三菱iの初期費用をざっと比較してみると、

メーカー
希望小売価格
エコカー
補助金
エコカー
減税額
200V
変更工事
合計金額
三菱i-MiEV
Mタイプ
2,600,000円
-70,000円
-78,200円
(免税)
+100.000円
2,551,800円
三菱i
Vivace
1,224,000円
-21,400円
(50%減税)
1,202,600円

となる。
i-MiEVの場合200V工事を行った方が現実的と考え工事費用を加えた。その仮定に基づくと差額は約135万円となる。
i-MiEVを、前述の例にならって充電を夜間だけ行ったものとし、iの平均燃費を15km/ℓとした。そして両車とも月に1500キロ走ったものとして計算すると、i-MiEVは、充電回数が18.8回=約2400円(電気代)、一方iのガソリン代は1万5000円。で、差額は1万2600円になる。つまり年間だと15万1200円の差となるから、単純に差額分を回収しようとすると約9年かかる計算になる。当然ながら走行距離が延びれば期間は縮まるし、逆に少なくなればもっと長くなる。
大きなお世話かもしれないが、現時点での計算上はこうなる。単純に費用対効果しか考えなければということでもある。

しかし、これだけははっきりしている。日本の場合、石油はほぼ100%輸入に頼らざるを得ないが、電気はあらゆる方法を駆使して創ることができる。EVを活用するということは日々の経済効果以上にサスティナブル(持続可能)効果にも貢献しているのである。
ソーラーパネルを100万円以上掛けて後付けした住宅のオーナーが、果たして原価回収だけを図ってソーラー化したものとは考えにくい。電気を生む意義と、賢く使う意味を味わっているに違いないのだ。EVも同じ土俵にあるものと考えてほしい。

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