早稲田大学先進グリッド技術研究所は、アドソル日進株式会社、オムロン株式会社、住友電気工業株式会社、ダイキン工業株式会社、dSPACE Japan株式会社、東光電気株式会社、日本オラクル株式会社、日本テキサス・インスツルメンツ株式会社、ホシデン株式会社の9社と、デマンドレスポンス技術研究会を立ち上げた。米国では、カリフォルニア大停電をきっかけに、電力需給バランス制御、電力系統の品質向上、新規市場の構築を目的とし、スマートグリッドの技術開発に国を挙げて取り組んでおり、その要素技術であるデマンドレスポンス及び、電気エネルギー制御に関わる標準規格化を世界に先駆けて進めている。米国スマートグリッド標準技術は、諸外国でも産学官による積極的な検討がされており、日本でも海外の標準化技術の評価・検討を行う、中立的な学術研究機関が重要であると考えた。日本企業が得意とするエネルギー機器制御技術やその周辺技術を、海外スマートグリッド標準プラットフォームに統合することで、グローバルのユーザーや企業に対し、より価値の高いシステムソリューションの展開が可能になると考える。同研究会では、先進グリッド技術研究所が、系統安定化技術研究の一部として、米国デマンドレスポンス技術及び、電気エネルギー制御規格(Open ADR、SEP)の学術的な研究を推進し、米国技術、規格をプラットフォームとして、太陽光発電、蓄電池、電気自動車、ヒートポンプ給湯機など日本企業の強みをグローバルに展開する議論の場を設ける。
早大・オムロン・住友電工など9社、デマンドレスポンス技術研究会を立ち上げ(プレスリリース)