プラグインハイブリッド(PHEV)、電気自動車(EV)、航続距離延長型電気自動車(E-REV)など、次世代エコカーの開発や技術革新が注目を集める一方で、水素を使って走る燃料電池車(FCEV)をめぐる戦いもまた静かにヒートアップしている。日産自動車は10月13日、次世代燃料電池スタックを技術発表した。燃料電池のウィークポイントである体積出力密度(装置の体積1リットルにつきどれだけのパワーを出せるかという指標)を、同社の現行FCEV『エクストレイルFCV』に搭載されているスタックの2.5倍に相当する2.5kW(3.4馬力)/リットルに高めて小型軽量化。また高価なプラチナの使用量を旧型比で4分の1、トータルコストを6分の1への引き下げを目指すという意欲作だ。
【井元康一郎のビフォーアフター】燃料電池車にネクストステージはあるか(レスポンス自動車ニュース)