不思議に思うことがある。それは、市場の将来予測が現時点でも「不確か」だということ。いまから5年後、10年後、20年後、といった時点でのハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、そして電気自動車の普及率の予測が全く立っていないのだ。より正確に言うと、自動車メーカー/証券会社/シンクタンク/銀行/政府系研究所など各社/各団体の予測がバラバラで、予測値の差があまりにも大きいのだ。こうした予測の差は、自称レンジ・エクステンデッドEV(事実上のシリーズハイブリッド車)のシボレー「ボルト」、EVの日産「リーフ」が量産開始された現時点で、さらに大きくなっている。
米国EVシンポジウムに見る自動車業界の「本音」/桃田健史(オートックワン)