超小型モビリティ(超モビ)はどこへいく!
こんな「行き場」もあるのでは? という一提案

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超モビは、特定マーケットとの「共創」から始めるべき

国交省の考えはどれも間違っていない、と思います。が、やや情緒的過ぎるし、そうなったらいいな、という願望のようにも読めてしまう。もっと言えば現場の実態とはいささか乖離しているのではないか、とも思えてしまうのです。

マーケティング戦略の世界では、とうの昔に「プロダクトアウト型」の時代から「マーケットイン型」に移行し、高度成熟市場となった現在、それすらももはや機能不全に陥っているそうです。

そこで要求されるのは、作り手(企業)側も顧客側も気付いていない領域に挑戦する「共創マーケティング型」の時代だと言われているのです。

話しを難しくするつもりはありません。

元々、日本には超モビのようなシティコミューター文化が根付いてきませんでした。
ヨーロッパの環境優先国ように都市中心部への車両の流入制限(例えば時間によってEV以外はダメとか)があるわけでもないし、第一に日本の場合、都市部の一般生活者が2台以上のクルマを所有すること自体希なことだからです。
必然的に1台しか持てない大半の個人利用者は軽自動車とかミニバンに落ち着く。買い替えるときだって、一に燃費、二に値段、三泗がなくて五にカッコ、でしょ?
何が言いたいかというと、日本国内での超モビ展開、個人ニーズから攻めるのはちと遠回りなのではないかな、ということです。

訪問介護車両に超モビが最適な決定的理由

ここから本題に入ります。注目したのは、「介護現場(都市部)」にこそ超モビが有効に活用できるまぎれもない場面があるのでは、と思ったわけです。あくまで個人用ではなく介護現場という事業用となりますね。ここには疑うことなく「だからうれしい」が存在するもの、と確信します。
もっと言えば、事業ニーズには個人ニーズのような好きか嫌いかの判断が関わることとは無縁であり、あくまで「その使用目的」に対して使い勝手の良し悪しやコストなどの経済性が最優先されます。そこが重要なポイントなのです。

ご説明するまでもありませんが、介護現場(事業)は高齢化の進み具合に比例して日々拡大しています。大別すると訪問介護とデイサービスなどの通所介護に二分されます。
東京23区内ですと、訪問が2300施設以上、通所が2100施設以上存在しています。使用車両の主体は、前者がほぼ軽自動車、後者はほぼハイエースとキャラバンです。良し悪しではなく、これが現時点での実態です。想像ですが車両台数は両施設合わせて数万台には達するものと思われます。医療関係施設の訪問看護も含めるとさらに数は増えます。

超モビがEVで環境にやさしいから、などという優等生的な提案にとどめるつもりはありません。ここでは訪問介護車両の超モビ化に絞って、なぜ同車両が訪問介護に最適なのかをご説明しましょう。通所介護の送迎車両にも考えがあるのですが、それは後日といたします。

超モビの車体寸法(別表参照)に注目してください。軽自動車と普通自動車を参考までに記しましたので、超モビの大きさ(小ささ)が手に取るように想像できると思います。
理屈の上ですが、例えばコムスならば2台分の通常駐車スペースに6台も駐車できることになります。この省スペースサイズが実際使用するにあたってきわめて重要な意味を持ちます。

超小型モビリティ(超モビ)車体寸法比較(単位㎜)

車名

全長

全幅

全高

備考

日産ニューモビリティコンセプト

2340

1230

1450

実証実験中

ホンダMC-β

2495

1280

1545

実証実験中

トヨタi-ROAD

2350

850

1445

実証実験中

ダイハツPICO

2400

1000

1530

コンセプトカー

トヨタ車体コムスT-COM

2395

1145

1575

実証実験中

トヨタ車体コムスP-COM

2395

1095

1500

市販車(ミニカー)

D Art・D-FACE

2500

1450

 

モニター販売から

FOMMコンセプトOne

2495

1295

1550

市販予定

参考:軽自動車(ダイハツ・タント)

3395

1475

1750

 

参考:普通ミニバン(日産セレナ)

4685

1695

1865

 

次に、実際に訪問介護車両が訪れる現場の道路状況を考えてみましょう。都市部の住宅地、団地などへのアクセスは一般道路をはずれれば3~4メートル幅の道路がほとんどです。重要なことは、そんな狭い道をストレスなく走れることだけではありません。
訪問介護には目的家屋の近くに一定時間の駐停車が必要ですから、その際に可能な限り他の車両通行などの妨げにならない「(大きさ(特に長さと車幅)」であることが肝心なのです。
もちろん駐車場があればどんなクルマでもOKなのですが、実態としてはそれがないところがほとんどです。だから小ささがものを言うのです。

看護や介護車両は管轄警察の許可があれば、一定の条件下での駐停車は可能(道交法第45条第1項「駐車許可」)なのですが、そのために他の交通の妨げになってしまうとしたら本末転倒です。
つまり超モビは環境対応、経済性は当たり前のこととして、さらに上をいく、他人様にできるだけ迷惑をかけない真の公共性までも併せ持つ移動体であることなのです。もちろん行政レベルからの一歩進んだ協力や理解が求められることは申すまでもありません。

>訪問介護現場が「これなら!」と思う超モビの理想形とは

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