究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車の本格生産がいよいよ始まる。トヨタ自動車は、今夏に世界で初めて量産体制に入る。電気自動車(EV)との激しい競争も見込まれ、次世代エコカーを巡るメーカー間の競争は激しくなりそうだ。 愛知県豊田市のトヨタの本社工場では6日に燃料電池の生産ラインが動き始めた。燃料電池は、燃料の水素と酸素を化学反応させて発電する燃料電池車の心臓部にあたる。部品にほこりなどが混入すると発電能力を損なうため、生産ラインは巨大なクリーンルームの中に設置した。生産現場では半導体工場に並ぶ徹底した管理が求められる。トヨタは当面、燃料電池車を1日1台のペースで生産する。生産効率を見極めながら今夏に試作車の量産を本格的に開始し、12月には年間1000台の生産体制を築く計画だ。燃料電池車の本格的な量産は世界初で、「トヨタの燃料電池車にかける本気度を示す」(開発担当者)ものだ。
トヨタ、燃料電池車量産へ…EVと競争激しく(読売オンライン)