ダイヘンは27日、電線ケーブルなどを使わずに送電する「ワイヤレス(無線)給電」に対応した電気自動車(EV)向けの電源を開発したと発表した。従来より高い周波数に対応した電源を開発したことで、電気を送る範囲が広がり、駐車時に50センチメートルほどずれが生じても自動で充電できる。2014年4月から販売を始め、自動車メーカーなどと提携し普及を狙う。これまでは電気を送る効率がいい100キロヘルツ程度の低い周波数の電源を使っていたが、駐車時に10センチメートル以上ずれると給電できなかった。ダイヘンは半導体搬送装置に用いる電流制御技術と変換効率を高めたインバーター(電力変換装置)を活用。13メガヘルツの高い周波数でも効率よく給電できるようにした。
ダイヘン、駐車ずれてもEV充電 自動車向け無線給電(日本経済新聞)