電気自動車(EV)などが使う充電スタンド整備をめぐり、東北の推進体制が定まっていない。6県は現在の計739基から4倍以上に増やすビジョンを作成したが、設置主体となる民間事業者の協力は担保されておらず、実効性が疑問視されているためだ。目標年度も決まっておらず、旗振り役となる国との足並みにも乱れが生じている。国の「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」に従い、新設基数や理念を盛り込んだ「整備ビジョン」を県ごとに作成した。東北を含め、全国45都道府県が9月までに策定を終えている。設置台数が最も多いのは岩手の681基で、現行の約6.2倍。最少の青森でも約2.8倍への増設が必要になる。6県合計の目標は、現行の約4.2倍に当たる3127基に上る。
EV充電スタンド迷走 東北6県、目標達成見通せず(河北新報)