政府は今週決定した知的財産推進計画で、電気自動車(EV)の充電規格などの国際標準化を後押しする戦略を打ち出した。 日本は放送や携帯電話などの技術で先行しながら国際標準をとれず、海外で失敗した例が多い。国を挙げて標準化に取り組む必要がある。戦略は知的財産戦略本部が作成したもので、重点施策の目玉に標準化戦略の推進を掲げた。分野的にはEVとインフラ輸出を狙う鉄道を2本柱とした。標準化と並び、技術を公的に証明する認証制度なども新たに導入する。EVで特に注目されるのが短時間で充電する急速充電技術だ。日本は日産自動車や東京電力などが「CHAdeMO(チャデモ)」と呼ぶ規格を作り、国内外に約1400カ所の充電設備を設け、事実上の国際標準を狙っている。
【提言・インフラ】EV充電方式、今こそ官民一体の世界的な仲間作りが重要
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– 2012年6月1日