2002年、トヨタ自動車は、カリフォルニア州のゼロ排出車(ZEV:Zero Emission Vehicle)法案の要件を満たすため、小型SUV「RAV4」の電気自動車(EV)バージョンを発売した。それから10年。トヨタは再び同モデルを手掛け、5月にロサンゼルスで「RAV4 EV」を発表した。当初の予定どおり、9月24日からカリフォルニアで販売開始。2002年モデルの8倍にあたる2600台を2014年までに市場投入する計画だ。2002年モデルは、総走行距離約9万6000キロまでの保証が付くニッケル水素電池を搭載していたが、新型は軽量のリチウムイオン電池を採用。保証する総走行距離も約16万キロまで伸びている。電池ユニットと電気モーターはテスラモーターズが担当。アメリカ環境保護庁(EPA)のレーティングでは、1充電で最大160キロ以上の走行が可能な、数少ないEVの1台に数えられている。
トヨタRAV4 EV、世界の最新EV(ナショナルジオグラフィック)