ドイツZF社はモーター、減速機、差動歯車機構からなるEV(電気自動車)用の駆動機構「EVD1(Electric Vehicle Drive 1)」を展示した。モーターを誘導モーター(同社は非同期モーターと呼ぶ)としたことが特徴。EV用のモーターは同期モーターが主流で、誘導モーターは米Tesla Motors社など一部の採用にとどまっている。これは同期モーターの方が最高効率が高いためだ。ただし、回転数が高い場合は同期モーターでは弱め界磁をする必要があるため効率が下がり、誘導モーターの方が有利になる。ZF社はEV用のモーターの回転数が高まると読んでいる。トルクはモーターの寸法に比例し、小型で高出力のモーターを作るには回転数を高める以外に方法がないからだ。
【人とくるま展】ドイツZF社、誘導モーターを使うEV駆動機構を展示(Tech-on)