日本自動車工業会の志賀俊之会長は、EV(電気自動車)の急速充電器に関する規格の国際標準化問題について「現実には(規格としては日本で制定した)『チャデモ』しか世の中にはない」と述べ、標準化ではリードしているとの認識を示した。急速充電器規格では欧米の自動車メーカーが新たな規格の制定に着手している。志賀会長は「(二つの規格が)並立することはあっても、一方が一方を排除するとかはいかがなものか」とも話し、規格が並立するのは止むを得ないとの考えを述べた。そのうえで「(普及状況の)ディファクトでスタンダードは決まる」と指摘した。志賀会長は、自動車や電機メーカー、電力会社などで組織するチャデモ協議会の会長も務めており、「今後も着実な普及に取り組みたい」と強調した。
志賀自工会会長、EVの急速充電規格は現時点では「チャデモ」のみ(レスポンス自動車ニュース)