道立旭川高等技術専門学院印刷デザイン科2年の伊藤千晴さん(20)が、道が主催する「次世代自動車デザインコンテスト」で最優秀賞の金賞を受賞した。カエルをモチーフに、車が雪に埋まった時も“後ろ脚”で脱出できる斬新なアイデアが光り、伊藤さんは「自分の経験が生きた」と喜んでいる。コンテストは札幌モーターショー(17~19日)の開催に合わせて行われ、「北海道の暮らしを支える次世代自動車」がテーマ。積雪寒冷地である北海道の地域特性を踏まえることが条件で、道内の高校や大学など11校から42点が寄せられた。伊藤さんがデザインした「ケロッカー」は、カエルをモチーフにした2人乗り小型車。正面から見た形はおむすびのようで、「車体に雪が積もりにくく除雪も簡単」(伊藤さん)という。車体後部の左右にカエルの後ろ脚を模した回転式のバーを装備。車が雪に埋まった時、バーが回転して車体を雪面から押し上げ、自力での脱出を可能にしている。 伊藤さん自身も運転中に車が雪に埋まって苦労した経験があり、「車がカエルみたいに飛んでくれたら」と思ったことが、ケロッカーのデザインに結びついた。
【話題】次世代自動車デザインコンテスト、カエルをモチーフに金賞
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– 2012年2月28日