パナソニックは、高耐圧の次世代パワーデバイスとして期待されているＳｉＣ（炭化ケイ素）パワーデバイスにおいて、モーターなどをインバータで駆動する場合、エネルギー放出のために必須であった外付けダイオード（還流ダイオード）を一体化したＳｉＣパワートランジスタを開発した。同開発により、ＳｉＣパワーデバイスでインバータを構成する際の部品点数を半減することができ、小型化、低コスト化が可能となる。ＳｉＣパワーデバイスは高耐圧が要求される領域で使用され、機器の低消費電力化が可能だった。同開発により、従来構造のＳｉＣパワートランジスタでは外付されていた還流ダイオードを、新構造のＳｉＣパワートランジスタに一体化した。これにより電気自動車（ＥＶ）や産業用機器など様々な機器で使用されるインバータの小型化を実現する。さらに現在課題となっている高価なＳｉＣ基板の材料コストを半減し、低コスト化を加速する。
パナソニック、還流ダイオードを一体化したＳｉＣパワートランジスタを開発（プレスリリース）
