福井県は、県独自の炭素繊維技術を用いた電気自動車(EV)部材の研究開発に乗り出す。県内外の企業や大学との研究会を28日に設立して推進。4年後の実用化を目指す。25日に福井市内のホテルで開かれた、福井クールアース・次世代エネルギー産業化協議会(会長・小久見善八京都大特任教授)の本年度総会で説明した。鉄より軽くて強度がある、高性能の炭素繊維強化複合材料を製造する独自の技術を活用。車のボディの各部材を量産する成型技術を開発していく。県によると、既に車の部材に炭素繊維は使われているが、独自技術で車体をさらに30%軽量化でき、燃費が向上する。大容量リチウムイオン電池や発光ダイオード(LED)ランプなど関連部材も開発。高齢者向け超小型EVを試作し、各部材の優位性をアピールしていく考えだ。
県が電気自動車の部材開発へ 独自の炭素繊維技術を駆使(中日新聞)