国内最大のIT・エレクトロニクス展示会「シーテック」が4日、千葉市の幕張メッセで始まった。東日本大震災や、デジタル家電の劣勢を背景に、電機各社は環境・エネルギー関連事業に力を入れ始めており、展示も節電技術や太陽電池などが主役に。蓄電池としても注目が高まる電気自動車も、会場をわかせた。「世界の価値観はエコに変わり、その価値観は震災でさらに浸透した。環境に配慮した新時代の生活も牽引(けんいん)したい」パナソニックの大坪文雄社長はこの日の講演で、節電などの環境事業を重視する姿勢をそう強調した。その言葉通り、自社のブースでも、メーン通りに面した正面には太陽電池や蓄電池、電気自動車(EV)向けの省エネシステムなどを展示。例年、目立つ位置を占めてきた薄型テレビなどのAV機器は、正面とは逆の裏手の位置に回り、ブース全体に占める環境関係の展示の割合は昨年の約35%から約60%に増やした。
エコ技術「成長の柱に」 EVも多機能化 シーテック(朝日com)