トヨタ自動車は米国の6つの大学と提携し、自分の運転技術を過信しがちな10代を対象とした安全向上事業を立ち上げた。フォーチュン誌によると、運転免許を持つ16歳を対象に行われた過去の調査では、「自分の運転技術は調査対象者の半数よりも優れている」との答えが93%に上ったといい、自己の能力を過信するドライバーが多いことが確認された。心理学者はこれを「錯覚に基づく優越感」と呼んでいる。自動車メーカーが行う大半の安全調査は、パンパーやエアバッグなど車の安全機能を対象にしているが、トヨタは現在、免許取りたての若者と身体機能が衰えつつある高齢者を対象に、運転者の習性に重点を置いた調査を行っている。
自己の運転技術を過信するな~トヨタ、10代ドライバーを研究(USフロントライン)