中国の国家体制に失望する一方で、逆の印象を持ったのが、小型電気自動車(小型EV)企業への政府の対応だ。今回の出張目的は、小型EV企業調査だった。過去10年、中国では電動スクーターや電池付自転車が普及した。現在1億台を超え、4世帯に1世帯程度保有しているとみられる。道路網が急速に伸びたにもかかわらず、ガソリンバイクを禁止している都市が多いことが普及の背景にある。この市場をターゲットにして、多くの企業が小型EV製造に参入している。
【日本版コラム】中国の相反する姿―鉄道事故と電気自動車・レアアース規制(WSJ日本版)