上海モーターショー11に出品された中国メーカーの環境対応車は、プラグインハイブリッド車(PHV)が際立っていた。電気自動車(EV)一色となっていた1年前の北京モーターショーとは様変わりだ。EVも展示されてはいるが、各ブースでのエコカーの主役はPHVとばかりに演出されていた。充電インフラ整備の遅れやコストなどEVの課題は少なくなく、当面の現実的なエコカーはPHVとの認識が中国メーカーに急速に浸透した様を映している。民族系メーカーでは、2008年末にPHVの『F3DM』を発表したBYDオート(比亜迪汽車)をはじめ、吉利汽車、奇瑞汽車の民族大手3社が揃って出品した。
【池原照雄の単眼複眼】中国メーカー、EVからPHVへの素早い転身(レスポンス自動車ニュース)