香川県土庄町の土庄港内で13日、「オリーブイヴ」と名付けられたお年寄りでも安全に操作できる超小型電気自動車の試験走行が行われた。国際交通安全学会(東京都)のプロジェクトの一環で、高齢化が進む島で新たな移動手段を探る。土井健司香川大学工学部教授がリーダーで同学部も協力し、2年前から取り組んでいる。昨年秋には岐阜県で「美濃和紙イヴ」を作り、社会実験を実施した。自動車は半年かけタケオカ自動車工芸(富山県)と開発。同社市販車のバッテリーを鉛からリチウムイオンに替え軽量化を図った。フロントとルーフのプラスチックの間に挟んだ実際のオリーブの葉が、LED照明で浮かび上がって見える。1回の充電で約45キロの走行が可能で、最高時速約35キロ。原付免許が必要で車道を走行することができる。
高齢者の新たな“足”に/オリーブイヴ試験走行(四国新聞・香川のニュース)