「車は鉄で作る」というイメージが変わりつつある。鉄に変わる軽量素材や植物由来樹脂の採用が本格化し始めた。2010年12月1日、都内のホテルで超小型電気自動車(EV)「ミルイラ」の発表会が開かれた。原動機付自転車(四輪)の登録で、定員は1人。従来型の鉛電池を採用しながら1回の充電で走れる航続距離は35kmを確保した。最大の秘密は重量を350kgに抑えたことにある。開発・製造は静岡県浜松市のベンチャー企業Takayanagi。「車台はアルミニウム。内製したモーターの筐体(きょうたい)には炭素繊維強化樹脂(CFRP)を使い、とことん軽くした」と、高柳力也社長は革新性を強調する。
素材革命で変わる車 「鉄・石油」から「樹脂・植物」へ(ECO JAPAN)