災害時の避難所などの電力を電気自動車(EV)から供給するシステムの実証実験が26日、広島県福山市で行われた。造船、海運などを運営する「ツネイシホールディングス」が開発を進めているシステムで、停電時に最寄りの電源からEVを使って電力を“バケツリレー”する方式。この日の実験では、500人規模の施設で照明と電気ストーブを使い続けることができることが証明された。EVによる給電システムは、家庭用の設備がすでに市販されているが、EV1台で4~5時間の給電が限界。給電を終えたEVを他のEVに切り替える際には給電が一時ストップする不具合もある。これに対して今回のシステムは、4台のEVを同時につなぐことができ供給できる電力は家庭用の3倍。切り替え時の停電もない。
EV給電で避難所運営 災害時の新システム実験成功(msn産経ニュース)