日産自動車は25日、神奈川県内の自動車専用道路で自動運転車の実証実験を始めた。日産が自動車専用道で実験を行うのは初めて。一般の車両が走る環境で実績を重ね、技術の向上を図る考えだ。日産は2020年に、自動運転技術を搭載した車両の販売を目指している。実験車両は電気自動車(EV)「リーフ」がベースで、カーナビゲーションシステムでルートを設定すれば、ドライバーが何もしなくても車線や周辺の車の状態を車載センサーで読み取りながら走り、目的地にたどり着く仕組みだ。この日は、神奈川県寒川町の「さがみ縦貫道路」3・2キロを走行した。実験車両は料金所から自動運転に切り替わり、本線に合流。時速80キロ・メートルまで速度を上げ、車線を変更したほか、前を時速60キロ・メートルで走っている車両を追い抜き、元の車線に戻った。