日産自動車は同社の電気自動車(EV)の販売戦略で、環境への配慮よりも経済性を強調する方針だ。米ゼネラル・モーターズ(GM
)やテスラ・モーターズの手法を取り入れる。2010年の発売以来、日産のEV「リーフ」の購入は環境問題に関心の高いユーザーらが中心になってきたが、顧客対象をより幅広い層に広げるため、13年型モデルでは新しい広告を準備している。リーフの販売・マーケティング担当ディレクター、エリック・ゴットフリード氏が明らかにした。「リーフ」の販売促進で日産は昨年、月間199ドル(約1万9800円)のリースプランを導入、販売を押し上げた。「より実用的なメッセージ」を盛り込んだ今回の販売戦略は、それに次ぐものとなる。自動車業界調査会社オートパシフィックのアナリスト、デーブ・サリバン氏は電話インタビューで「今のところ環境面への配慮は万人に訴えるものとはなっていない。日常生活で得をするという利点を売り込まなければならない」と述べた。
日産、電気自動車販売で環境よりも経済性を強調へ(ブルームバーグ)