米ラスベガスで今月開かれた国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」。今や家電の見本市に自動車メーカーが出展することは珍しくないが、今年のCESでことのほか強いインパクトを残したメーカーがあった。トヨタ自動車だ。トヨタのブースの目玉は、高級車「レクサス」をベースにした“自動走行車”のコンセプトカー。天井とフロントグリルに、むき出しに設置された計器類が目を引く。天井のレーザー機器が周囲360度の障害物を検知し、フロントグリルのレーダーは前方のクルマとの車間距離など走行状況を常時把握。GPS(全地球測位システム)で位置確認しながら自動でハンドルを切る。ドライバーがいなくても完全に自動走行ができるシステムで、既に米ミシガン州で公道実験も始めたという。