広島大の研究者がつくった広島市南区のベンチャー企業「ヒューマニクス」は15日、エアバッグが入った柔らかな素材で車体が覆われ、事故時に衝撃を吸収する電気自動車「iSAVE YOU(アイセーブ・ユー)」を報道陣に公開し、一般販売の受け付けを始めた。3輪タイプで1台、税別で79万円。車体をテント生地で覆い内部のエアバッグが衝撃を吸収。さらにエアバッグ内のスポンジが形を元に戻す。走行可能距離は30kmで、100ボルト電源を使うため家庭で充電できる。この日は同社社長の升島努広島大教授(生体分析化学)が自らハンドルを握り、広島市中心部の一般道を数百メートル走行してPR。升島教授は「お年寄りや体の不自由な方からの問い合わせが多い。日本が迎える高齢化社会を活性化する車になれば」と語った。昨年10月に試作車を公開したが、安全性の強化や部品供給面の問題から発売が1年以上遅れた。
車体にエアバッグ素材 3輪EV、79万円で販売(msn産経ニュース)