【話題】フィアット500エレットラ、コスト面で苦悩

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ドイツの首都ベルリンで開催されたエネルギー大手RWEのイベントで充電中のフィアット500エレットラ(Fiat 500 Elettra)。ドイツでは予算不足により、電気自動車(EV)の研究開発プロジェクトに対する補助金が削減された。イタリア、トリノを拠点とする大手自動車メーカー、フィアットは、2012年内にサブコンパクトカー「500」のEVバージョン「500エレットラ」の生産開始を予定している。しかし、問題もかかえている。利益が見込めないのだ。「CEOのセルジオ・マルキオンネ(Sergio Marchionne)氏はずばり、“アメリカのガス排出規制に対応するため仕方なく開発した”と語っている」と、市場調査会社ラックスリサーチのEVアナリスト、コスミン・ラスロウ(Cosmin Laslau)氏は言う。マルキオンネ氏によると、1台売るごとに約1万ドル(約78万円)の赤字になる。同社にそれほどの余裕はない。2012年のヨーロッパにおける損失額は、約7億ユーロ(約700億円)に上る見込みだ。9月27日に開幕したパリモーターショー2012で、新モデルを発表していないヨーロッパ大手自動車メーカーはフィアットだけである。

フィアット500、世界の最新EV(ナショナルジオグラフィック)

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