チリ北部、アタカマ塩原のリチウムを採掘する重機。充電可能な携帯電子機器や、電気自動車(EV)には欠かせないレアメタルだ。「今後もしばらくは、リチウムが最も有力なバッテリー素材だろう。コスト面の課題をクリアできる元素は他にない」とアメリカ、ローレンス・バークレー国立研究所のクリスティン・ペーション(Kristin Persson)氏は語る。トヨタ「プリウス」など、ハイブリッドカーにはニッケル水素電池が使用されるケースが多いが、この数年間でリチウムイオン電池を採用する車種も増えてきた。同じ重量と体積で2倍のエネルギー密度を実現できるからだ。