東芝は2012年8月16日、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)、鉄道、産業用機器などで使用される大出力モーター向けに、ジスプロシウムを全く使用しない「高鉄濃度サマリウム・コバルト磁石」を開発したと発表した。通常のサマリウム・コバルト磁石よりも鉄の配合量を増やして熱処理条件を工夫することで、現行の大出力モーターに用いられているジスプロシウムを添加した耐熱型ネオジム磁石と同等以上の磁力(磁束密度)を確保したという。2012年度末(2013年3月)までの市場投入を目指す。販売は子会社の東芝マテリアルが担当する。
東芝がジスプロシウム不使用のモーター用磁石を開発、2012年度末に市場投入(IT MONO ist)