ボッシュは6月11日、都内で報道関係者向けに年次会見を開催、同社のビジネスの状況と、同社が持つ技術について説明した。技術説明は「e-モビリティ」「ディーゼル技術動向」「事故のない運転への取り組み」「診断技術」の4つが行われたが、ここではe-モビリティと事故のない運転についてリポートする。e-モビリティについては、独ロバート・ボッシュから来日した、ガソリンシステム事業部 電動化システム管轄のステファン・カンプマン取締役が解説した。これによると同社は、自動車のパワートレーンは2020年まで内燃機関が主流と予測。2020年の全世界の自動車1億1500万台のうち、プラグインハイブリッド(PHV)、電気自動車(EV)は560万台、ハイブリッド(HV)は650万台にとどまるとの見通しを示した。だが、これ以降は電動化が急速に進み、2050年には内燃機関のみ搭載した車両の比率が大幅に下がって「真の電動化の時代が来る」とした。これに向け同社は、電動パワートレーンのモジュラー化によるコストダウンや、充電インフラの開発といった取り組みを行なっている。
「2020年までは内燃機関が主流」、ボッシュ年次会見より(カーウオッチ)
Bosch社、電動パワートレーンのモジュール化を推進し規模の経済でコスト下げる(Tech-on)