「スマートグリッド」。直訳すれば「賢い電力網」だ。もともとは米国で提唱された概念である。2001年のエンロン社破綻、03年の大規模停電など、電力インフラの見直しが必要となる事件が相次いだ米国では、信頼性の高い電力インフラを目指す動きに最先端のIT技術を加えようとする試みが加わり、スマートグリッドの概念の形成につながった。「賢い電力網」の概念は、電力網が複数国にまたがる欧州、慢性的な電力不足で電力網の強化を急ぐ新興諸国でも、その必要性、重要性が認識されている。
スマートグリッド拡大で蓄電池産業が開花する「電力サービス市場」の誕生がトリガーに(ダイモンドオンライン)