フィリピンで、庶民の足として親しまれている「トライシクル」(三輪バイクタクシー)。政府が「環境対策のシンボル」としてアジア開発銀行(ADB)の協力を得て約2万台の電動車導入をマニラ首都圏で進めている。大半が老朽化しているエンジンを使い、深刻な大気汚染の元凶の一つとされているためだ。「静かで、排ガスはなく、収入も増えた。“一石三鳥”だよ」。トライシクル運転歴15年のレイナルド・ガマオさん(46)は4月から電動車のハンドルを握っている。客の定員はこれまでの2倍の8人で運賃は1人7ペソ(約13円)。充電費用は1日50ペソ以下で、燃料代はガソリン使用時の4分の1になり「稼ぎは2倍以上になった」と、ほおを緩める。
【施策・海外】フィリピン、トライシクル約2万台の電動車導入
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– 2011年6月23日