帝人は9日、鉄より軽くて丈夫とされる炭素繊維の複合材料を使い、大幅に軽量化した電気自動車(EV)の試作車を静岡県裾野市で報道陣に公開した。軽自動車と同じ大きさで、車体の骨格部材の重さは47キロと鉄製に比べ約5分の1に抑えた。炭素繊維を樹脂で固めて加工する時間も、従来の約5分から1分以内まで大幅に短縮。帝人の複合材料開発センターの石原敏雄所長は「自動車メーカーと共同で、5年以内に電気自動車をはじめ量産車種で採用を目指したい」と話した。
帝人が炭素繊維のEV試作車公開 重さ鉄の5分の1(47ニュース)