アウトランダーPHEVは発売直後にリチウムイオン電池の発熱・溶融の不具合が発生してリコールになった。出荷したクルマを回収し、電池を交換するというかつてない対応によってリコール作業が終了した。日本のリコールの仕組みや技術的な問題を考えると、ほかの対応法をとるのは難しかったとはいえ、回収と交換はかつてない立派なリコール対応だった。クルマの電動化は大きな流れだが、電池の性能や価格に限界があり、EVには航続距離の不安がつきまとう。その不安を解消するのがエンジンで発電できるPHEVであり、これが当面の現実的な最適解であると思う。現にアウトランダーPHEVはガソリン車を大きく上回る航続距離(879km)を実現する。
【三菱 アウトランダーPHEV 試乗】次世代自動車の現実的な最適解がここに…松下宏(レスポンス自動車ニュース)