八戸市沼館の自動車整備業「東北自動車」(中里明光社長)が製作した電気自動車(EV)が4~6月、日本EVクラブ(舘内端代表)の企画で日本一周の旅をする。車は、同市内で開かれた「ものづくり産業技術フェア」に展示され、来場者の注目を集めた。車は、英国製スポーツカー「ケーターハム・スーパーセブン」の車体に、東芝製のリチウムイオン電池を搭載。20分~30分の急速充電1回で、約200キロ走行できるという。約2か月かけて改造し、今後、車検を通してナンバーを取得する。日本一周は、EVの普及推進と、急速充電できる設備が各地にあることを周知するのが目的。車の製作に同社を選んだのは、同クラブは「実績と技術があることに加え、被災地の八戸で作った車が元気に全国を走ることで、復興を発信してほしい」との思いを込めたという。