米GMは2日、電気自動車(EV)「シボレー・ボルト」の生産を一時中止することを明らかにした。ボルトをめぐっては電池の発火の恐れが指摘され、販売も不振で生産調整を余儀なくされた。3月19日から5週間生産を中止し、従業員1300人をレイオフ(一時解雇)する。ロイター通信によると、GMのスポークスマンは「ボルトの売り上げは2月は伸びたが、在庫調整の必要がある」としている。ボルトをめぐっては、米道路交通安全局(NHTSA)が昨年実施した衝突実験の後で実験車が発火。NHTSAが安全性について調べていたが、「欠陥は見当たらない」との調査結果を今年1月に発表した。ただ、調査結果が出る前にGMは「安全補強の対策を施す」として、ボルトの自主回収に乗り出すと発表していた。車体が強い衝撃を受けた際、搭載されているリチウムイオン電池が発火する恐れがあるという。
GMが「ボルト」を5週間生産中止 発火問題も影響(産経BIZ)