リチウムエナジージャパンは、価格を現行品に比べ半分以下に抑えた長寿命の電気自動車(EV)用リチウムイオン二次電池「LEV50N」を開発した。2009年に出荷を始めた現行電池セル「LEV50」の廉価版、第2世代電池に位置づける。3月に稼働する栗東工場(同)で製造するほか、京都工場(京都市南区)でも12年内に設備を一部改造して生産品種を切り替え、生産体制を整える。LEV50Nは、量産効果による部材調達コストの低減や生産効率の向上に加え、組成も一部変更。正極などの主要部材に大きな変更はないが、性能を強化し、原価を低減した。経年劣化のカレンダー寿命や、充放電のサイクル寿命なども現行品より大きく改善する。特に高温環境下の耐久性を高め、一定条件では寿命が倍程度に延びた。
リチウムエナジージャパン、価格半値で寿命2倍のEV電池を開発(日刊工業新聞)