2011年は、自動車の電動化が大きく進展した一年として記憶されるだろう。電気自動車では三菱自動車の「i-MiEV」や日産自動車の「リーフ」の市場導入が本格化。ハイブリッド車も、トヨタ自動車が「アクア」や「プリウスα」、ホンダが「フィット」や「フリード」といった多車種展開を一気に進めた。プラグインハイブリッド車「プリウス プラグインハイブリッド」の一般販売も、2012年早々に始まっている。しかし、2011年に進展したのは電動化だけではない。カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)をはじめとする車載情報機器にもさまざまな革新がもたらされた。その代表となるのが、先述した電気自動車のリーフである。これまで自動車といえば、ネットワークとの接続を前提としないスタンドアロン型の製品だった。しかし、リーフでは、常時接続ための通信モジュールを標準装備しており、最寄りの充電器の位置を知らせるなど、クラウドを用いたさまざまなサービスを受けられるのだ。
電動化だけじゃない、自動車に押し寄せる2つの「電化」の波(EE Times)