欧州メーカーの環境対応はいよいよ本格的になってきた。特にドイツの自動車産業は、「eモビリティ」(電動化)へのシフトにほかのどの国のメーカーよりも積極的だ。その背景にあるのは欧州の都市の変化だ。欧州の大都市はどんどん巨大化し、渋滞や交通事故など環境以外の問題も深刻化している。こうしたメガシティ化が抱える課題をどう乗り切るのか、EU(欧州連合)でも真剣な議論を続けてきた。その結果として、ベルリン、パリ、ロンドンなどの大都市ではバスレーンを拡幅し、自転車専用道路と一体化させるなど、今ではバスが都市の新しいモビリティの主役になろうとしている。市内を走るトラム(路面電車)の路線も延びた。クルマは郊外での移動にとどめ、市街地では公共交通機関に乗り換えるパーク&ライドにも積極的だ。
アウディ「e-Gas」もスゴイ!電動化だけじゃない欧州エコ車(日経トレンディネット)