環境自動車の研究開発と技術者育成で高い評価を受けている大阪産業大学では、自然エネルギーを利用したソーラーカーや高性能の電気自動車の開発に加え、市販乾電池を動力源としたオキシライドレーサーによる時速100キロを超えるギネス世界記録、オーストラリア3000km縦断プロジェクトなど、さまざまな次世代型ビークルのテーマに取り組んできた。これらの中でも特に力を入れているのは、21世紀の水素社会実現に向けたバイオマスからの水素製造と、その水素を使った燃料電池車である。同大では水素の製造から消費まで一貫した研究開発を長年にわたり実施した結果、国土交通省近畿運輸局より組立車として認可を受けた日本初の燃料電池自動車として公道走行が行えるようになった。現在、日本の公道を走っている燃料電池車としては、トヨタ、ホンダについで大阪産業大学が3番目となる。
大阪産業大学が国土交通省近畿運輸局より組立車として認可を受けた燃料電池自動車の公道走行に成功(大学プレスセンター)