ハイブリッドカー(HV)や電子機器などハイテク製品に使うレアアース(希土類)の価格高騰が続く一方、一部品種では頭打ちの傾向も見えてきた。電気自動車(EV)、HVのモーター用高性能磁石や省エネ家電など向けのネオジム、ジスプロシウムは5月末からそれぞれ約3割、約5割上昇しているのに対し、液晶パネルなどの研磨剤に使うセリウムや光学レンズ向けのランタンはほぼ横ばいにとどまっている。「消費量の多い日本で代替材料使用が進み需給が緩和傾向にあるのが要因」(アドバンストマテリアルジャパンの中村繁夫社長)との見方が出ている。
レアアース、一部品種で頭打ち-代替材使用で需要減少(日刊工業新聞)