岡山県内の企業の技術を結集して、独自の電気自動車(EV)を試作する「おかやま次世代自動車技術研究開発プロジェクト」が2日、始動した。県と県産業振興財団(岡山市北区芳賀)の呼び掛けに、部品メーカーなど16社が呼応。3年かけて新技術を確立する。開発プロジェクトのスタートに合わせ、EVベンチャー・シムドライブ(川崎市)の第1号先行開発車「SIM―LEI(シムレイ)」が、県内の関係者に披露された。1回の充電で、現在市販されているEVの2倍近い333キロを走行できる。最高速度は時速150キロ。4輪それぞれにモーターを組み込む「インホイールモーター」を採用し、エネルギーのロスを低減。「魚」をイメージした独特のフォルムで空気抵抗を抑え、航続距離を伸ばした。開発には県内の自動車部品メーカーなど11社がかかわった。
EV開発事業が始動、第1号車披露 岡山県内企業の技術を結集(山陽新聞)