昨年4月に広範な戦略提携を結んだ独自動車大手ダイムラーと仏ルノーは、電気自動車(EV)向け電池の開発でも協力するもようだ。ロイター通信が関係筋の話として19日伝えた。両社はこれまで、株式の持ち合いをはじめ、小型車やエンジンの開発などいくつかの主要プロジェクトの協力で合意しているが、EV向け電池については提携内容に含まれていなかった。ロイター通信によると、両社はすでにEV向け電池での提携に関する交渉を進めており、EV向けリチウムイオン電池用セルのリテック(Li-Tec)が2社の提携に合流するとの観測もある。ダイムラーとエボニックは2008年、EVの実用化に向けリテックを設立、ダイムラーが49.9%、残りをエボニックが出資している。今後、ダイムラーとルノーはリテックの提携参加について、エボニックと交渉に入るもようだ。一方、独経済誌「マネジャー・マガジン」は、ダイムラーがリテック事業に対し、日本のNECの参加を求めていると伝えている。
【企業・海外・電池】ダイムラーとルノー、EV用電池で提携
カテゴリー: メディア・ウオッチング
– 2011年5月20日