県西部地域しんきん経済研究所が23日発表した、同地域の「自動車部品産業の環境変化調査」の結果によると、電気自動車(EV)が国内自動車販売台数の半数を超える時期を20年以内と予想した企業が8割以上に上った。EV普及を経営に悪影響を及ぼす外部要因とした企業が「現在」では0・7%だったのに対して「10年後」の予想では16・0%まで増加するなど、将来のEV普及に対する危機感の強さが浮き彫りになった。EVのシェアが半数を超える時期の予想では20年後が25・3%、15年後が29・0%、10年後が22・4%、5年後が4・3%で、経済産業省が掲げているEVの普及目標(プラグインハイブリッド車を含め、2030年で20~30%)を上回るペースで進むとみている企業が大半となった。自社の強みでは「品質が良い」(57・0%)「短納期対応」(51・5%)などが多かったのに対し「新工法への対応」(5・9%)「優秀な人材を保有」(8・5%)「新技術への対応」(9・9%)は下位で、同研究所は「技術革新などの環境変化にはもろい地域と言える」と分析する。
【企業・市場】EV普及に危機感おぼえる静岡県企業
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– 2011年2月24日