トヨタがEV(電気自動車)に消極的なのは周知の事実だが、それを裏付けるようなコメントが同社の上層部から出ているようなので、ご紹介しよう。米トヨタが2012年に始めた「サイオンiQ(日本名:トヨタiQ)」のEVプロジェクトは、大きな成果を出す前に縮小化されてしまった。テスラとタッグを組んだ「RAV4 EV」プロジェクトも2,600台の限定生産の予定だったが、そこまで生産されるかどうか疑問に思えてしまう。外から見る限り、トヨタは純粋なEVに価値を見出していないようだ。こうした見方に対して米国トヨタ自動車販売のボブ・カーター副社長は、「プリウスC(日本名:アクア)のEVバージョンがないのは、航続距離を犠牲にする顧客は居ないからだ。我々は水素を使うFCV(燃料電池自動車)に期待している」とコメント。また、米国トヨタ先進技術部門マネージャーのクレイグ・スコット氏が、トヨタの今後の方向性について答えた『ロサンゼルス・タイムズ』紙の取材では、「同じゼロエミッションでも、トヨタはEVよりもFCVを推進している。ガソリンがこの世からなくなっても、トヨタは車を販売していたいと思っているが、我々のもとに新しいEVを作れという声は届いていない」と語っている。
【レポート】「電気自動車なんて要らない」がトヨタの本音?(auto blog)
【提言】トヨタはEVよりもFCVを推進しているのか?
カテゴリー: メディア・ウオッチング
– 2014年10月31日