実現可否無視! 夢のEVダイジェスト?

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好評につき・・・・か、どうかはともかくとして「夢のEV」(だけではないから、厳密には最先端車)を、今回はパリオートサロンとLAオートショーに展示された注目車両、デザインを中心に何台か集めてみました。


e-WOLF社のスーパースポーツEV「α-2」

電気自動車(EV)の新興メーカーであるドイツe-WOLF社(本社ケルン市)は、ミュンヘンで開かれた電気自動車のフォーラムで、2011年10月から発売する予定のスーパースポーツEV「α-2」の技術詳細を明らかにした。実車は2011年9月のフランクフルトモーターショーで公開予定。価格は24万5000ユーロ(1ユーロ114円換算で2793万円)という価格もスーパーカー。
同車のパワートレーンは、車体後部に搭載した2個のモーター(最高出力140kW)が左右の後輪それぞれを駆動する。モーターの最高回転数は5000rpmで最大トルク400N・m。これによって、最高速度は230km/h、停止状態から100km/hまでの加速は3.9秒。「顧客の要望に応じて変速比を変え、最高速重視型、または加速重視型にすることも可能」という。
e-WOLF社のスーパースポーツカー


日産、2人乗りEVのコンセプトモデル

日産自動車は、持続可能なゼロ・エミッション社会を実現する手段として、2人乗り電気自動車(EV)のコンセプトカー「NISSAN New Mobility CONCEPT」を公開した。同コンセプト車は、近距離移動および個人用途に適した2人乗りの小型EVで、運転や駐車がしやすい車両サイズ、オートバイに近い機動性と高い安全性の両立、EVなので走行中の排出ガスゼロ――などの特徴がある。
日産、2人乗りEVのコンセプトモデル


PHEVのスーパーカー、ポルシェ918スパイダー

パリで話題となったのは、PHEVのスーパーカー、ポルシェ「918スパイダー」の2012年市販決定だった。コンセプトモデルは今年3月のスイス・ジュネーブショーでお披露目されたが、ユーザーからの反応がよかったので量産を決定したという。
「918スパイダー」の「918」はポルシェのレースカーを示す認識番号で、「スパイダー」はオープンカー。この「918スパイダー」のプラットフォームは、「カレラGT」のカーボンモノコックとシャシーを流用している。
レースカーの「RSスパイダー」に使われている3.4L V8エンジンを流用したミッドシップにエンジンを配置。量産モデルでも9200回転まで軽く上がる高回転タイプのエンジンで、最高出力は500psにもなる。カーボンボディとレース用エンジンだけでも魅惑的な「918スパイダー」だが、実は立派なプラグイン・ハイブリッドシステムを持つクルマだ。
PHEVのスーパーカー、ポルシェ918スパイダー


PHEVアウディe-Tronスパイダー

アウディ「e-Tronスパイダー」はすでにコンセプトカーとして発表されているEVの「e-Tron」のオープンカーモデル。ボディはカーボンモノコックで、エンジンは3LのV6TDI(ディーゼル)をミッドシップに置き、フロントタイヤをモーターで、リアタイヤをエンジンで駆動するという構成はポルシェ「918スパイダー」に似る。
ディーゼルエンジンと2つの電気モーターを合わせると出力は300ps、トルクは650Nmになる。車両重量は、アウディ・スペースフレームをボディ構造に使うことで約1450kgに抑えている。
その結果、0-100km/h加速は4.4秒、最高速250km/hと高いパフォーマンスを発揮する。
すでに発表していたピュアEVの「e-Tron」は、0-100km/h加速が5.9秒、最高速度が200km/hだから、これと比較するとPHEV化することで走りのパフォーマンスを大幅に高めている。むろんエンジンを止めた状態でのEV走行も可能で、フル充電時の航続距離は約50kmだ。欧州複合モード燃費は45.5km/Lで、CO2排出量は59g/kmときわめて低い数値。1000台程度の限定版だが早ければ2012年にも市販の予定。
PHEVアウディe-Tronスパイダー


ジャガー・レンジエクステンダーEV

ジャガーはレンジエクステンダーEVのコンセプトカーをパリサロンに持ち込んだ。電気駆動のミッドシップスポーツカー「C-X75」というクルマだ。
ガスを燃焼させることでファンを回して発電する。電気はいったんバッテリーに蓄え、モーターで4つのタイヤを駆動するという仕組みだ。つまり普段はバッテリーに溜めた電気でEVとして走っているが、バッテリーの電力が減るとマイクロガスタービンが始動し、発電する。ガスタービン発電機は日本でも普及しているが自動車用の小型タービンはきわめて珍しいという。
ジャガー・エクステンダーEV


LAオートショーのデザインコンペ

メルセデスの『電リキシャ』
Mercedes-Benz社で研究開発を手掛ける日本の『Advanced Design Center』は、『Maybach DRS』(Den-Riki-Sha:電リキシャ)を出展した。自動でバランスを保つ電気駆動装置を備えており、まだ開発されていないインテリジェントな交通インフラに接続されるという車だが、見た目は「人力セグウェイ」のよう。
LAオートショーのデザインコンペ


トヨタ『海苔』

トヨタの『海苔』。デザインはCalty Design Research。カーボンファイバーと海藻(海苔)を組み合わせた外装だ。
トヨタ『海苔』


日産『IV』

ツタと蜘蛛の糸を素材にしたバイオポリマー・フレームを利用。
日産『IV』


キャディラックAera

柔軟なポリマーを使っているという。
キャディラックAera


マツダ MX-0

部品をシンプル化して軽量化を実現している。
マツダ MX-0


ホンダ『Air』

ホンダ『Air』


ボルボの圧縮空気を使うコンセプト『Air Motion』

ボルボの圧縮空気を使うコンセプト『Air Motion』

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