中小の町工場が相次ぎ異業種や地域、学官などとの連携を担う施設を開いている。電気自動車(EV)の技術面で協力したり、ものづくりベンチャーの開発・試作を地域ぐるみで支援したりする場とする。情報発信や人脈づくりの中核拠点に育てながら、自社のイノベーションと周辺事業者の活性化に役立てる。金属加工の淀川製作所(大阪府守口市、小倉庸敬社長、従業員数約20人)は地元の商工会議所や中小製造業と連携し、EVのオープンカーを年内にもつくる協議を始めた。若者からデザインを募り、地元の中小町工場が技術を持ち寄ってクルマの形に仕上げるという。この構想を進める小倉社長が知り合いの飲食店経営者と守口市内で2013年10月に開いたのがEVカフェ「Meguru」だ。「中小メーカーやデザイナー、行政関係者など幅広い職種の人が交流する情報発信拠点にしたい」(小倉社長)と、約300万円を投じ、自社開発したEVを保管する倉庫を改装した。展示しているEVは屋根付き3人乗り。航続距離は50キロで、坂道も登れる馬力を備える。主な用途はイベント会場での移動など。来場者の送迎にも使うが、カフェには単なる宣伝の場にとどまらない効果を期待する。
町工場、異業種や地域の連携拠点開設 EV共同受注など成果(日本経済新聞)
【新事業・話題】中小町工場、EVの技術面などで協力
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– 2014年4月7日