自動車部品大手デンソーは15日、プラグインハイブリッド車や電気自動車が自動的に移動して充電するシステムをITS(高度道路交通システム)世界会議で公開した。運転者の利便性向上や負担軽減が狙い。マンションや商業施設など充電器を共用する場所で、充電器が別の車で埋まっているケースを想定。前の車が充電を終えると、待機中の車両が自動的に充電場所に移動。充電を終了した後は運転者が指定した時刻、場所に自動で移動する。車は人工衛星の位置情報やセンサーを使って運行。進路上に障害物があっても自動で避ける。専用の管制センターを通じて複数の車を同時に管理できる。デンソーは実用化の時期は未定としている。今回の公開では、トヨタ自動車のハイブリッド車「アクア」を使用した。