米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、自動操縦装置で走行できる自動車の今後3年以内の生産に向けて取り組んでいる。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙のインタビューで明らかにした。同社の自動走行車では、コンピューターシステムによる自動車の制御が90%可能になるという。マスクCEOは、完全な自動走行車の開発にはさらに多くの時間が必要になると指摘した。また、自動走行車の開発は他社ではなくテスラ独自の技術を用いて内部で行われるとした。テスラの広報担当者は同CEOのコメントを確認した。自動走行車の路上走行が認められるには、技術的な障害だけでなく、法的な問題や安全上の問題も克服される必要がある。欧州連合(EU)法では現在、常時ドライバーが自動車をコントロールすることが求められている。3年以内としたマスクCEOのタイムテーブルは、自動走行車の実用化に10─15年かかるとみている他社やアナリストよりも野心的なものだ。